緩速ろ過池の原水濁度は10度以下です。そのため急にろ過層がつまることはありませんが、20〜40日位経つと、ろ過層表面に汚泥やその他のものが溜まり損失水頭が増加してきます。
保守(メンテナンス)工事は、ろ過池の中に入っていた旧砂と新砂や洗浄したろ過砂をそれぞれ上下層入れ替え、ろ過能力を回復させる工事です。
新砂や洗浄した砂を下層、旧砂を上層へ敷き込む作業をろ過池全体で行いますが、新砂と旧砂とを入れ替え るため「切り返し」「天地替え」と言われています。
<工程の大略> ろ過材搬出→有孔レンガ撤去→ろ過材洗浄→ろ過池補修・点検→有孔レンガ敷き直し→ろ過材敷き直し
また、下部集水装置の目地やモルタルや壁面コンクリートの劣化・破損が生じ、結果的に維持管理費の増額に繋がってしまいます。そのため、定期的なろ過材入替工事やろ過池更生工事が必要となります。